土方奈緒ブログ

決算書の見方 自己資本比率を高めたい!

自己資本比率は高ければ高いほどよい。

 

では、どうやったら自己資本比率は高くなるのでしょうか?

 

自己資本比率=自己資本/総資本

したがってこれを高めるには分子を大きくするか、分母を小さくすればいいわけです。

まずは分子を大きくする方法、自己資本を大きくする方法を考えてみましょう。
① 増資をする

② 利益を上げて内部留保を増やしていく

 

自己資本を増やすにはこの2つしかありません。

資本金を増やすため、増資をする・・・でも、滅多にやることではありません。

では、利益剰余金を増やすには?・・・

損益計算書で毎年利益を積み上げていき、貸借対照表の利益剰余金として積み上げます。

毎期毎期、こつこつと積み重ねていく、理想的ですね。

 

つぎに、分母を小さくする、総資本を減らすとはどのような方法が考えられるでしょうか?

 

たとえば「遊休固定資産を売却して、その売却代金で借入金を返す」ケース。

資産も減り、負債も減ります。

したがって、総資本が減ることになります。

このように資産をスリム化を行えば、総資本は小さくなりますね。

 

利益を蓄積する、資産をスリム化して効率的な経営を行うことが自己資本比率を

高めることになるのです。

 

まさに、経営者が求める究極といえます。

 

決算書の見方 自己資本とは?

あらためまして、自己資本ってなんでしょうか?

 

貸借対照表において、「資産の部」と「負債の部」の差額である「純資産の部」の金額のことをいいます。
いつかは返済したり、支払ったりして他人に支払わなければならないものを、負債の部に表示します。これが他人資本です。

 

残りの返済や支払の必要のないものを資本の部として表示し、これを自己資本と呼びます。

そしてこの自己資本は、株主から出資を受けた資本金と、利益の積立である剰余金とに区分されます。

 

つぎに自己資本比率について。

総資本(負債+純資産)にしめる自己資本(純資産)の割合を自己資本比率といいます。

自己資本比率=自己資本(純資産)/総資本(負債+純資産)

 

上記の算式をご覧のとおり、自己資本比率が高いと言うことは、返済の必要のない自分のお金で資産を取得しているということになりますね。

すなわち、安全性が高いと評価されるということです。

 

自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよいのです。